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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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今回の比較は、開放型ダイナミックヘッドホンとしては
最上位に位置するGS1000(GRADO)。

(図の凡例については、以下記事参照のこと。
 http://puredigital.blog.shinobi.jp/Entry/26/

cmp_gs1000.jpg    cmp_cd900st.jpg
      GS1000(GRADO)           vs       MDR-CD900ST(基準)



gs1000_cpr.jpg
1.音質傾向
開放型なので空間表現はいうまでも無く、
低音の量は開放型とは思えないほど出ている。
見てわかるとおり、明らかに中音域が不足。
典型的なドンシャリサウンドになり、
何を聴いても音が薄っぺらく感じる。
また、高音の量はどちらかというと過剰。
耳に刺さるような、質の低い一部高音が耳に障る。

2.楽器特性
平均的ではあるが、やはり前述のとおり
音の厚みが足りないため、本物らしさが欠如している。
女声は特に致命的で、音が乾いており、
サ行のような摩擦音は耳が痛くなって不快。
弦楽器は、ビオラ・チェロの豊潤さが無くイマイチ。
打ち込み系は低音が出ているだけ、悪くはない。

3.装着感の悪さ
優秀。
本体が軽いのもあり、重み圧力は全く感じない。
問題は、ウレタンのようなガサガサしたイヤパッドが
好みに合うかどうか、だろう。
ウレタンは通気性が良く、夏でも蒸れない。
装着感に関してGS1000は
ハイエンドトップクラスといってよい。

4.本体機構の悪さ
一言で言うと、どのパーツを見ても安っぽい。
木製で、ドライバー部もとても頑丈には見えない。
ハウジング外側のメッシュが簡単に禿げて目立つ。
ヘッドバンドの長さの調節が難しいのだが
一度決めてしまえばそうそう簡単にずれたりしない。
コードがデフォルトだと短い(1m)。

平均以上の能力があるだけに、音バランスに疑問を感じる。
GS1000だけ聴いていると、低音の量や
解像・空間の表現の巧さもあって悪く感じないのだが
別のヘッドホンと比較すると中音域の大切さを感じる。
また、高音も「耳が痛くなる」タイプの質の悪いものが目立つ。
イコライザが使えるなら、中音成分を増やし、
高音をちょっと抑えるくらいがちょうどいいだろう。

GS1000は、W5000と同じように、
鳴らし始めの音はエージング前のようなペラペラした音になりやすい。
本来の音に戻すために、30分ほど鳴らし準備が必要。

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