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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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ここからは、edition5の購入直後インプレッション。
現時点での駆動時間は約20時間程です。
まだまだ音が変わっていく余地がありそうですが
現時点でも色々書けそうなので、まずはメモ代わりに。


<環境およびアンプで性格が大きく変わる?>

edition5は、今年春のヘッドホン祭りで試聴してきたのですが、
その時は、あまり強烈な印象はなく。若干がっかりして戻ってきたのは、
当時の記事からも察していただけるかと。

しかし、いざ、私の慣れ親しんだHeadroomの強烈アンプを介すと、
これが恐ろしく化けました。
春に試聴したヘッドホンと同一製品とは到底思えません。
ヘッドホンの個性をつぶすくらいの
強烈で有り余るパワーを持つHeadroomですが
edition5はダイナミックさは残しつつも、立体感は崩さず、
整然とした纏まりで鳴らします。

この手の芸当ができたヘッドホンは、
私が知る限りではedition9、D7000(DENON)、PS1000(GRADO)の3機種ですね。
しかも思い返せば、それらはバランスモデルでしたが
edition5はデフォルトのケーブルで実現しているので、やはり凄い。

近年のヘッドホンアンプ事情が分からないのですが、
私が知っている限りでいえば、
真面目なモニタ系、繊細綺麗系を目指すアンプだと
edition5の本当の良さは出ないと思います。
例えばm920(GRACE DESIGN)とかHeadroom系の
味付けが濃いアンプで鳴らすことで
edition5の異次元ぶりがはじめて出てきて、本性が味わえます。


<低音が特徴的なeditionシリーズに回帰!>

もう少し具体的に落とし込みましょう。
edition5の魅力の一つに、圧力のある低音があげられます。
edition9や、近年のマルチBAイヤフォンに見られるような
低音をドライバから根性で直接鳴らす、というものではなく、
空気感がある低音で、かつ、非常に引き締まっています。
DX1000(JVC/Victor)、W5000(audio-technica)系の低音の性格です。
重低音が鳴ると、ハウジング内の空気全体が耳をモコモコ触るような感覚。
しかし、それら2機種よりも圧倒的に量が多く、
輪郭が恐ろしくクッキリしているのがedition5の最大にして唯一無二の特徴。
質は違えど、edition9で実現していた、異次元の低音。
これこそ望んでいたeditionシリーズの低音です。


<高音域のアンバランスさは経過観察>

高音は、正直現段階では若干前に出すぎの感触がありますね。
破擦音や金属系は耳に刺さる感じがあります。
また、音場がやや狭い印象があるのもこの高音の近さが原因かと。
ただ、これは単に高音の鳴らしが小慣れていないことに起因してそうです。
edition9やiq、過去所有していたPROLine2500もそうでしたし、
購入直後に高音が過剰な機種は時間をかけることで均されていくものなので
今のところはそれほど気にはしていません。
仮にこのままでも、iqのように全体のバランスを
極端に崩しているようには思いません。

能率は若干低く、他のヘッドホンよりは音量を大きめにしないと
同じ音量では聞けません。
ポータブルの使用も想定してはいますが、
音量は取りにくいことを覚悟しましょう。
もちろん、アンプに据え置き並の濃さがなければ
edition5はフツーのヘッドホンになりますのでそれもご用心。


<抜群の装着感はedition8以降を継承>
装着感は、若干蒸れる感じはしますが、
(イヤパッドに皮革を使うのは、個人的にはちょっと苦手……)
耳を完全に覆い、しかも非常に軽量かつ重量バランスも絶妙なので
聴き疲れは皆無です。
一般的な製品よりは多少堅めのケーブルですが
取り回しの悪さは一切感じません。
ハウジングも深いので、遮音性も非常に高く、
タッチノイズも少ないです。

このあたりは、edition8以降
音質良いなら他を犠牲に、という思想は全くなくなっているので
心配は全く不要です。
音について詳しくない人でも、装着感だけで
超高級ヘッドホンの装着感を体感できるのではないかと思います。

<最大の課題、価格における性能や満足度は……>
では、いざ買おうとしたとき、
一番思い悩むのは対費用効果だと思います。
はっきり言いましょう。
50万円の価値ではありません。
もしSR-009+SRM-007tAのセット(共にSTAX、合計約50万円)を
購入しておらず、買える予算があるならそっちを先に買ってください。
対価格の満足度は間違いなくSR-009が上ですし、
既存環境との明確な差別化が計れます。
音だけの評価だったら、各社ハイエンドと比較して
価格ほど飛び抜けた高性能ではないですし(独特ですけどね)
素材やデザイン、限定品という価値を鑑みても
20万円前後が妥当かな、ぐらいです。
厚遇なアフターサポートやオーナーカスタマイズがあるわけでもなく。
プラス30万円は、もうお布施かと……。
オールジャンル欠点なく鳴らし、正確性よりも楽しさを重視し、
装着感も最高、というところで妥協は全くありません。
間違いなくこれひとつで一生使えるヘッドホンです。
ただただ、価格だけが合点いかないのは、購入した今でも思います。
その価格にさえ目を瞑ることができ、、
ちょっとキャラの濃い再生環境を所有しているのであれば
間違いないく強烈な個性を発揮し、
過去最高の満足度が得られるヘッドホンになります。
個人的には、edition9とは質的な違いではあると感じつつも、
トータル満足度ではedition9を若干上回るんじゃないか?ぐらいの
好感触を得ているedition5。
言い換えれば、私の中では密閉型のヘッドホンで最高傑作となります。
「そりゃそれだけ高い買い物したら褒めたくなるだろ……」
かもしれませんが、確かにそれも否めませんが、
試聴で聴いた程度の実力の心づもりでいただけに、
まさかここまで化けるとは思ってなかったのが大きな誤算でした。
あまりにも飛び抜けた価格設定であるが故の先入観から
他社ハイエンド帯に引けを取らない性能ではあるのに
正当に評価されていない悲しい機種に思います。
(私も、試聴時は「50万円出してこれじゃ…」という印象でしたし)
もともとは、通勤用に使っていたedition8の代替と
考えていて、予定調和なら外で使う用ヘッドホンの予定でした。
思ったよりそもそものサイズが大きいうえに、
据え置きアンプで鳴らした時の楽しさが半端でないという点で
ちょっと使い道に迷いがあります……
それでも、多分、
据え置きとポータブル(通勤時)の両刀で
使いこなす感じになると思います。
都合よくケーブルも2本ありますし。
目指せ、edition5使用時間世界一。
コレクターが激怒するぐらいボロボロになるまで使い倒します……
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コメント
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レビューありがとうございます
はじめまして、KOと申します。
edition5をしっかりレビューされている方が少ないのでありがたい記事です。
自分も初めて試聴した時は「やはりedition9は越えられないのか」とガックリきましたが、自宅でゆっくりと聴いてみるとedition9以上に好みの音だったので驚きました。edition9でも言われていたようにまるで麻○のように癖になります。
ヘッドホンにしては値段が高すぎるので、じっくり聴ける人が少ないのが残念でなりません。
この音が気に入った人は手放さなくなりそうですね。そのうちedition7のように欲しくても手に入らなくなるような気がします。
長々とすいません。
KO 2014/09/20(Sat)17:15:59 編集
定期的にブログを拝見しています
初めまして J.Hといいます。
私はEdition5やSR009などを所持しているのですがほぼ同じ感想です。
定価50万越えはやはり高いですよね。。

だおさんは通勤などにも使用しようと考えてらっしゃるんですね!
私もだおさんを見習って傷がつくのは割り切って使い倒しますw
J.H 2014/09/10(Wed)14:27:15 編集
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