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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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先月、東京中野で行われたヘッドホン祭。
その展示品の中で、GRACEのm904が展示してあったことは
このblogでも報告したとおりである。
m904には、デフォルトではDENONのAH-D5000が添えてあり、
基本的に試聴はD5000を使用していた。

私は、持参したクラシックCD(ホルスト『惑星』)を使用し、
クラシックCDの中でも割と音圧は高い方だが、
ボリュームはm904でいうと「50」~「55」。これでも少し大きいかというくらいだった。


しかし、m904をD5000で試聴している別の人で、
音量の数値が「70」や「80」に至っている人がいた。
さすがのD5000でも、この数値だと当然音が漏れる。
D5000のインピーダンスは25Ωで、音量は比較的出しやすい機種にも関わらず、
個人差とはいいきれない、かなり深刻な状況のように思う。

耳の強さは、個人差がある。
長時間のヘッドホン使用でなんともない人もいれば、ちょっとの使用で耳が疲れる人もいる。
しかし、いくら耳が強いからと言って、音量を際限なくあげるのは問題だ。
ここでいう耳の強さは、単なる音圧に対する強さであって、
音を聞き分けるとか良い音を認識できる耳の良さではない。


実践するしないは別として、私は、以下のように気をつけて、
音楽を楽しみつつ、耳も守るようにしている。

1.音量の基準
  ・密閉型の場合、インターホン、携帯電話の着信、電車のアナウンスが聞こえ、内容もわかる。
  ・開放型の場合、普通に人と会話ができる(声が聞こえる)、テレビの音が聞こえ、内容もわかる。

上記の指針は、私が考えたわけではなく、どこかで論じられていたような気がする。
特に外に出た時は電車の車内アナウンスが聴こえるレベルなら、音漏れも絶対にない。
人間の耳は、大きい音に慣れるという欠点もあれば、小さい音に敏感になるという長所もある。
ハイエンドヘッドホンを使う人なら、大音量で聞き分けるより
小さな音でも聞き分けられる耳の繊細さがほしいものだ。

2.1時間につき10分の休憩。

TVゲームの注意文のようだが、これには2つの利点がある。
1つは当然耳を連続した刺激から守ることと、外耳をきれいな空気にさらし、清潔にすることだ。
真実かどうかわからないが、1時間ヘッドホンを使用した外耳の雑菌数は
通常時の数百、数千倍といわれている。
難聴とは関係ないが、耳はもともと機構の割に通気性は悪いので
耳垢がたまる原因にもなる。耳垢は遠からず聞こえてくる音に影響を与える。


プレイヤーの音量、という話をすると、
使用する機器、ケーブルの種類、音源の音量など影響が多岐に及ぶので
一概には言いきれないが、
たとえばSTAXだと、SRM-007tAのボリュームレベルは私の場合「2.5」~「3」。
時計の文字盤でいえば最小音量が7時で最大音量が5時の位置であるが
使用するのは、そのなかで大体9時~10時ぐらいの位置ということだ。

外用ではDAPはKENWOODのHD30GB9、ヘッドホンは42ΩのATH-ESW9を使っているが
音量はMAX「30」まであるボリュームの「6」か「7」を使用。
外用は、今年の初めくらいまでは電車内「8」、それ以外「9」を使用していたが、
半年かけてこの音量で満足できるようになった。今では「8」は相当大きく感じる。


iPodが普及したのもあって、イヤホンやヘッドホンで音楽を楽しむ人が増えている反面、
難聴で苦しむ人も増えつつあるらしい。違和感を覚えたり
苦痛を感じた時点では既に遅い。
末永くヘッドホンが使えるように、機器の扱いももちろん、自身の体も大切にしたいものだ。
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2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。

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