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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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先週、購入したKENWOODのデジタルオーディオプレイヤー
HD60GD9ECについて、購入レポートと購入直後のレビューを行う。

080608_1.jpg


KENWOOD MEDIA kegシリーズとしては、フラグシップモデルとなる
HD60GD9。家電量販店等で購入できるモデルとは別に、
より高音質設計となった専用モデルがHD60GD9ECだ。
こちらは、KENWOOD直販サイトである ec-direct でのみ購入可能。

080608_2.jpg
外箱を開封すると、質素な段ボールがあらわれ、
その中に、専用の綿製ポーチに入った本体と、USBケーブル、
取扱説明書が入っている。
なお、HD60GD9ECには付属イヤホンが存在しない。

080608_3.jpg

HD60GD9EC本体。
見た目は3年前に発売されたHD20GA7と全く同じだ。
内部ソフトウェアもマイナーチェンジこそされているものの、
もともとの動きに大差はない。


肝心の音について。まだ購入後数十時間だけの使用ではあるが、
これまで使っていたHD30GB9が延べ3000時間近く使用しているため、
比較は非常にしやすい。

単純にHD60GD9ECを聴いた時、まず思ったのが
音量が取りにくいと思ったこと。音が小さい。
HD30GB9が逆に音量を取りやすいモデルだったからかもしれないから、なお思う。
以前、私がHD30GB9の音量をMAX値30のうち、6か7を使用している、と言ったが、
同じ音量をとる場合、HD60GD9ECはMAX値30のうち、11か12に相当する。
また使用するヘッドホン、特にインピーダンスが高くなるような
ノイズキャンセル型を使用している人は音量数値が20を超える場合もありうる。

MEDIA kegシリーズでは一番問題となっていた
ホワイトノイズについて、他所では改善されている、とレビューされていたが、
少なくともHD30GB9から改善されているとは思えない。
HD30GB9と同じ音量数値で聴いた場合、逆に大きくなっているようにすら聞こえる。
もちろん、通常の音楽なら再生時に気になることはなく、
せいぜいクラシックやイージーリスニングで出力レベルが低い音楽が気になる程度だろう。
(そういう音楽をいい音で聞きたい人は多い気もするが…)


文句ばっかり垂れているが、
しかし、音に関しては決して衰えているわけではない。
特筆して褒めたいのは、高音域の音質向上だ。
パーカッション、人の声(特に女声)の音が深くなり、
ポータブルでは聞こえなかった音が聞こえるようになった。
さすがにSTAXほどとは言わないものの、音の粒度が細かく感じられた。

HD30GB9と比較すると、低音、全体的な音の迫力が減った。
かなりの低音域まで聞こえるのだが、量が少ない。
それでなくてもMEDIA kegは低音が弱いシリーズではあるのだが、
芯が細く、繊細ではあるものの、腰が弱く感じられる。

こういう音を聞くと、豪快な音を出力できるアンプ、
たとえばheadroomのような機種と組み合わせることで
完璧な音がでるのだろう、と強く思った。


…次回、乞うご期待。

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うろ覚えなのですが。
HD60GD9EC購入おめでとうございます。HD30GB9との比較なかなか興味深いです。
 ひとつ気になったのですが、GD9の音量が取りにくいとのことなのですが、確かGD9は音量のMAXが30でなかった様な気がします。音量を細かく調整できるようになっていたような。自分はGB9しか所有しておりませんので確認はできませんが。
そういえば自分は30GB9に付属しているイヤホン結構好きなんですけどねぇ。確かに音質という点ではほかの選択肢が多そうですが、ホワイトノイズがあまり乗らないのと、まったく疲れないのが気に入っています。まぁHD60GD9ECに付属しないのはしょうがないとは思いますが、、、
TANA 2008/06/25(Wed)16:08:12 編集
Re:うろ覚えなのですが。
TANAさん

コメント、ありがとうございます。
調べてみたところ、確かにGD9の最大音量は40までありました…
調査不足で申し訳ないです。
KENWOODは単体イヤホンやヘッドホンの販売数は少ないですが、
かなり核心をつついた製品が多いのも事実で、
GB9の付属イヤホンも下手に買い換えるより
パフォーマンスは高いです。
購入層を考えたら、妥協はできない点ですしね。

そのあたり、iPodなんかもそうです。
iPod付属イヤホンをバカにする人は多いですが、
実はバランスと組み合わせからいうと相当レベル高いです。
【2008/06/25 23:05】
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