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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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ヘッドホン愛好者にとって、憂慮すべき事態は
ヘッドホン難聴と呼ばれる症状だ。

ヘッドホン難聴が発生する状況として、主に3点。
  ・過剰な音量
  ・長時間の使用
  ・過剰な高音域の刺激

これらは、使用者が十分意識することである程度回避できるものだ。
聴力は一度失うと二度と元に戻らない。
よい音を聴くことは非常に楽しいことではあるが、
その趣味を継続させてゆくためにも、いつからとは言わず、
早い段階で対策を打つべきである。


ヘッドホンを使用していると、開始後に徐々に音量を上げていないだろうか?
それには、以下のようなメカニズムが考えられる。

  ①ダイナミック型ヘッドホンの特性
     ダイナミック型ヘッドホンは、
     振動板の質量を無視できるほど強力な動力を与えることによって
     音を発生させている。逆を言えば、音量が小さいと再生されない音がある。
     「音量を上げると音が良くなる」と錯覚する人も少なくなく、
     故に音量を上げ続けてしまう。

     STAXのような静電型の音がよく絶賛されるが、
     それは静電型の振動板が「質量を無視できるほど微小」なもののため、
     小さな動力(静電)で十分な音が鳴るためである。
     なので、静電型のヘッドホンは音量の大小にかかわらず聞こえる音は同じだ。
     必ずしも、とは言わないが、小さい音量で鳴らした場合
     理論上静電型の方が情報量が多い可能性がある。

  ②聴覚の一時的な麻痺
     継続的になり続ける音に、人の耳は慣れてしまうことがある。
     それで刺激が少ないと感じてしまう人は、そこで音量を上げて、
     体感的な音量を保とうとする。

いずれにしても、難聴へのトリガーは「使用後に徐々に音量を上げる」こと。
もちろん、その日の体調によって耳の聴こえ方が変わることはあるが、
「いつもより音が小さく聞こえる」時は体調が悪い、熱が出ているなど
体に変調をきたしていることがある。その時は脳への刺激を抑えるためにも
使用は控えるべきだ。

聴力については、その他視力・体力同様、成人以降徐々に衰退していく。
自分がどのくらい聴こえるか、についてはネット上に様々なソフトがあり測定が可能。
たとえば http://itsd210.s24.xrea.com/ja/mosquito_sound/ こちらのサイト。
8kHz~17kHzまでテストすることが可能。
個人差があるものの、8~12kHzの範囲ですでに聞こえなくなる場合は
医師に相談する必要があるかもしれない。
なお、16、17kHz、それ以上の周波数は、成人であれば聞こえない人も多いので
気にする必要はない。
(私自身も、16、17kHzだと音は感じるが高さは感じられない。)

※上記サイトを含め、ヘッドホンを使用して聴力テストする場合は
 音量に注意する。絶対に大音量にしない。高周波は耳に相当なダメージが及ぶ。

次回、具体的な対策について、私自身の実践例を踏まえて紹介。
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