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今日紹介するAT544Aとは、ステレオミニプラグのケーブル。
以前の記事で、ハイグレードなケーブルPA-02 3.5STR(OYAIDE)を紹介した。
ポータブルアンプとDAPのシールドとして約10ヶ月ほど使い続けたのだが、
色々と問題が出てきて、交換を思い立った。
ちなみにAT544Aはオーディオショップでなくても
一般の家電量販店でぶら下げて販売されている。
普通の量産ケーブルと違い、チタン配合のシースや
アルミ箔+シールド線を用いるなど、一応の音質配慮がなされており、
価格も定価1,300円とやや高価だ。
しかし、PA-02 3.5STRに比べたら価格は半分以下。
音質に影響は出ないのか?
オーディオマニアとしては価格なりの差が出て欲しいものである。
今回、折角比較できる環境にあるので、早速比較してみた。
比較の前に、PA-02 3.5STRについてどんな問題が出たかという点について。
PA-02 3.5STRは半年以上、ほぼ毎日使い続けたが、
購入当初から気になっていたケーブルの太さ、強さが仇となった。
ケーブルは持ち運ぶ鞄内で酷く傷ついている。
ただ、ケーブルの表面やコネクタが傷ついただけなので、
見た目が悪くなっただけなのだが…。
音質で致命的になったのは、
ポータブルアンプとの接触不良による雑音が酷くなったため。
ケーブルが太く、柔軟な動きをしないため、
ポータブルアンプ側のインプットがほんの少し径が開いてしまい、
接触不良を起し始めた。ガリッやザッとった雑音である。
移動で振動の激しい鞄内で、
接触不良を起すコネクタに直に振動が伝わってしまうため、
音楽を聴くのが困難になってきた。
そのために、ケーブルが柔軟なものに交換しようと思い立ったのである。
さて、実際に比較をしてみた。
比較企画ほど厳密ではないが、PA-02 3.5STRとAT544Aを
ポータブルアンプであるheadroom portable micro ampを経由して
DAPのHD60GD9ECに接続する。
参考として、ポータブルアンプを通さない直の音も聴いてみた。
ヘッドホンはポータブル専用となっているATH-ESW10JPN。
<PA-02 3.5STR>
音の像がはっきりしている。高音寄り。音のメリハリがはっきりしている。
低音の輪郭がしっかりしていて、ノリがよい。
音質に関しては特に文句はなく、
ポータブル用途としては十分な役割を果たしているといえる。
<AT544A>
音の像はPA-02に比べ若干ぼやけている。高音よりも中低音域が前に出てくる。
ロックや打ち込みなどの低音重視の曲に的確な音質。
しかし、聴けない音質というわけではない。十分な再現力を持っている。
個人的にはこちらのケーブルの音作りのほうがやや好み。
<DAPからの直の音>
ポータブルアンプと上記ケーブルを取り除いた、
DAPから直接ヘッドホンで聴いた場合の音は、
完全に高音よりの音で、音がギザギザしている。
耳に刺さるような音、疲れやすい音ともとれる。
解像度は余分な経路を挟まないので最も高い。
結論として、自称ハイエンドヘッドホンマニアである私でも
AT544Aは使うに堪える音質を提供できていると思った。
ただ、低音が嫌いな人、解像度や明瞭さが絶対的な人には向かないと思う。
価格が価格だけに、文句はあまり言えないのだが、
コストパフォーマンスは優れているといえるだろう。
ポータブルアンプを使用してDAPを使う人はあまりいないと思うが、
一つの参考例としてみていただければ幸いである。
また自作だと、市販品では不可能な、冗談見たいな超豪華な線材使ったりしてあそべます!
私の場合は学生時代に使用してたハンダごてやテスターがあったので、初期投資も少なくすみましたし。
音の印象は、わたしが自作したPCOCC使用ケーブルと大差ないようですね(o^-’)b
コメント、ありがとうございます!
確かに、切り売りケーブルは完成品より随分安価ですよね。
自分好みの組み合わせができるので、音作りの楽しみができそうです。
ただ、初期投資と最低限の工学知識が必要になりそうですが…。
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