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Headroom社のサイトによると、
Balanced Home AmpとBalanced MAX Ampが
ディスコン(生産中止)になっているそうだ。
バランス型ヘッドホンアンプの旗艦モデルの一つとして
存在感ある機種であっただけに、非常に残念である。
バランス型ヘッドホンアンプとしては、
現在開発中となっている国産メーカーC.E.CのHD53Nが期待されるところだが、
そもそも現在はバランス型ヘッドホンの入手すら困難である。
多くの期待を背負い、ヘッドホン界への新風を望まれたバランス型が
世間に広く認められるまでの道のりは、まだ非常に険しいといえる。
世間の潮流として、(今に始まったことではないが)
音楽、音響機器ともに手軽になることが望まれているといえる。
独自規格で究極の音質を求めたSACDやDVD-Audioが流行らず、
汎用性のある圧縮音源で音楽配信が主流となりつつある。
バランス型の弱点は、汎用性の低さと価格設定にあるといえる。
一度バランスにしてしまうと、バランスヘッドホンアンプでしか使えず、
ヘッドホンアンプの使い分けまで視野に入れているユーザにとっては
選択肢の幅、つまりは使用用途を限ってしまうことになる。
また、バランス型になるとヘッドホンもアンプも価格が跳ね上がる。
私自身は、それに見合う効果はあると思っているのだが、
人によってはそこにお金をかけるより別のヘッドホンを購入する方が
満足感が得られる人もいるだろう。
個人的に懸念している点として、世界的な不況にある経済状況も気になる。
どう考えても少数派のバランス型が、この不況下の中で
新たに生み出す体力がメーカーにあるのかどうか、正直疑問だ。
趣味の音響はどうしても贅沢品の類なので
消費が冷え込んでしまえば、企業としては少しでも売れる商品を…
そう考えると、バランスヘッドホンの将来は決して明るくない。
しかし、それを言えば、
STAXの静電型も規格から外れた扱いにくい機種にもかかわらず
オーディオファンから一定の信頼を得ているという前例がある。
STAXの静電型とバランス型を一律に扱うのは確かに無理があるのだが、
バランス型のいちファンである私としては、
STAXのようなメーカーがバランス型ヘッドホンの世界にも
ぜひ生まれてほしいと願っている。
そういった意味で、今回のHeadroomのディスコンは非常に残念な話だ。
Balance Home、MAXに続く後継機が出ることを願ってやまないばかりである。
同時に、バランスヘッドホンがもう少し入手しやすく、
選択肢が広がれば言うことはないのだが…。
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