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今回の比較レビューは、
STAX唯一のポータブル機種であり、
スタックス工業から現在のSTAXに生まれ変わった際の
第1号製品であるSR-001mk2。
静電型のあの繊細な音を外に持ち出して聴けるというのは
実に画期的。
発売からもう10年経つロングセラー商品ながら、
独特な雰囲気はいまだ斬新と言えるだろう。
(図の凡例については、下記記事参照のこと。
http://puredigital.blog.shinobi.jp/Entry/26/ )
1.音質傾向
広い意味でのかまぼこ。
しかし、低音も高音も出ていないわけではなく、
ボリューム(量)としてバランスが悪いといえる。
低音は輪郭がはっきりしており、かなりの低音域まで出る。
高音は全体的に中音域の厚みにつぶされているが
金管楽器やシンバルといった極端な高音域は
思いっきり前に出てきて耳に刺さる感じがある。
他のSTAX製品ほど自然ではないが音場はかなり広い。
また、解像度の高さは静電型らしい繊細さを十二分に発揮して
CD900STを圧倒している。
中音域の支配力がやや大きく、全体的に鮮明感に欠ける。
2.楽器特質
他のSTAX製品に比べれば全体的なステータスは平均的ではあるが
ポータブル用途機種としてみればどの音も再現度は高い。
高音域に若干刺さる感じを受けるものもあるが、
弦楽器、管楽器、ボーカルどれにおいてもある程度の温もりがある。
バイオリンやスチールギターでは若干高音成分が足りないように思う。
低音がしっかりなる装着ポジションであれば打ち込み系もノリが良い。
静電型らしいスピード感あふれるサウンドだ。
3.装着感の悪さ
オーバーヘッドの形をしているが、実際はカナル型イヤホンに近いので
ヘッドバンドによる側圧や頭頂圧、イヤパッドの蒸れは一切ない。
ただし、イヤーチップのサイズが小さいサイズのものでも
かなりきつく感じ、外耳の圧迫感がかなり強い。
女性や外耳の小さい男性には長時間使用は辛い。
タッチノイズが意外と大きい。一応ポータブル用途ではあるが、
服に擦れた時に音が伝播するのは若干致命的か。
4.本体機構の悪さ
開放型ではあるが、ドライバ部はしっかり守られているので
他の静電型機種に比べれば頑丈。
カバンの中など、苛烈な環境でもある程度耐えられる。
本体重量も非常に軽いので自然落下での破損はないだろう。
ヘッドバンド調節は、
ドライバ部の落下防止のようなものなので
耳にしっかりフィットしていれば
ヘッドバンドの調整は不要(支える程度の仕組み)。
SR-007Aもそうだが、この機種は装着方法で非常に音が変わる。
特に低音がしっかりとなるポジションは
実際に音を鳴らしてから微調整する必要がある。
また、外耳に深くイヤチップを差し込む必要があるため、
個人差があると思うが、私はややきつめに感じる。
なので、低音については人によっては
(耳に確実にフィットする人は)十分量に感じるかもしれない。
ポータブル用途の機種ではあるが、開放型のため音は漏れる。
ドライバが小さいのでダイナミック型ほど漏れる量は大きくないが
電車内や図書館等の使用は厳禁だろう。
また、遮音性も非常に低く、車道では車の走行音で
音がかき消されてしまうこともしばしば。
音楽を聴きながら自然に会話をすることができるくらい、
外の音は耳にそのまま入ってくる。
正直、使いどころが非常に難しい機種ともいえる。
音については、他のSTAX機種に比べれば音のバランスといい
繊細さといい、かなり見劣りする点が多いのだが、
ダイナミック型との比較なら大型ヘッドホンにも負けない
繊細な音を持っている。
ただ、中音域が良くも悪くも特徴的なため、
この音バランスが好みを分けそうだ。
専用ドライバユニットであるSRM-001について、
これ自体にはあまり音の色付けを感じない。
代替品がないので比較対象がないのだが、
決して悪い影響は与えていないと思われる。
単三電池2本使用するが、新品の電池であれば
7~8時間の連続使用が可能。
また、電圧の低下はLEDでわかるので
交換時期もわかりやすい。
ドライバユニット自体にボリュームがついている。
つまみは少々小さくて操作しにくいが微調整が効くので
昨今のボリューム幅が荒いDAPには役に立つだろう。
ドライバユニットの音量を最大にしても
ホワイトノイズは一切入らないので
ヘッドホンアンプとして見ても造りは良好といえる。
http://puredigital.blog.shinobi.jp/Entry/26/ )
1.音質傾向
広い意味でのかまぼこ。
しかし、低音も高音も出ていないわけではなく、
ボリューム(量)としてバランスが悪いといえる。
低音は輪郭がはっきりしており、かなりの低音域まで出る。
高音は全体的に中音域の厚みにつぶされているが
金管楽器やシンバルといった極端な高音域は
思いっきり前に出てきて耳に刺さる感じがある。
他のSTAX製品ほど自然ではないが音場はかなり広い。
また、解像度の高さは静電型らしい繊細さを十二分に発揮して
CD900STを圧倒している。
中音域の支配力がやや大きく、全体的に鮮明感に欠ける。
2.楽器特質
他のSTAX製品に比べれば全体的なステータスは平均的ではあるが
ポータブル用途機種としてみればどの音も再現度は高い。
高音域に若干刺さる感じを受けるものもあるが、
弦楽器、管楽器、ボーカルどれにおいてもある程度の温もりがある。
バイオリンやスチールギターでは若干高音成分が足りないように思う。
低音がしっかりなる装着ポジションであれば打ち込み系もノリが良い。
静電型らしいスピード感あふれるサウンドだ。
3.装着感の悪さ
オーバーヘッドの形をしているが、実際はカナル型イヤホンに近いので
ヘッドバンドによる側圧や頭頂圧、イヤパッドの蒸れは一切ない。
ただし、イヤーチップのサイズが小さいサイズのものでも
かなりきつく感じ、外耳の圧迫感がかなり強い。
女性や外耳の小さい男性には長時間使用は辛い。
タッチノイズが意外と大きい。一応ポータブル用途ではあるが、
服に擦れた時に音が伝播するのは若干致命的か。
4.本体機構の悪さ
開放型ではあるが、ドライバ部はしっかり守られているので
他の静電型機種に比べれば頑丈。
カバンの中など、苛烈な環境でもある程度耐えられる。
本体重量も非常に軽いので自然落下での破損はないだろう。
ヘッドバンド調節は、
ドライバ部の落下防止のようなものなので
耳にしっかりフィットしていれば
ヘッドバンドの調整は不要(支える程度の仕組み)。
SR-007Aもそうだが、この機種は装着方法で非常に音が変わる。
特に低音がしっかりとなるポジションは
実際に音を鳴らしてから微調整する必要がある。
また、外耳に深くイヤチップを差し込む必要があるため、
個人差があると思うが、私はややきつめに感じる。
なので、低音については人によっては
(耳に確実にフィットする人は)十分量に感じるかもしれない。
ポータブル用途の機種ではあるが、開放型のため音は漏れる。
ドライバが小さいのでダイナミック型ほど漏れる量は大きくないが
電車内や図書館等の使用は厳禁だろう。
また、遮音性も非常に低く、車道では車の走行音で
音がかき消されてしまうこともしばしば。
音楽を聴きながら自然に会話をすることができるくらい、
外の音は耳にそのまま入ってくる。
正直、使いどころが非常に難しい機種ともいえる。
音については、他のSTAX機種に比べれば音のバランスといい
繊細さといい、かなり見劣りする点が多いのだが、
ダイナミック型との比較なら大型ヘッドホンにも負けない
繊細な音を持っている。
ただ、中音域が良くも悪くも特徴的なため、
この音バランスが好みを分けそうだ。
専用ドライバユニットであるSRM-001について、
これ自体にはあまり音の色付けを感じない。
代替品がないので比較対象がないのだが、
決して悪い影響は与えていないと思われる。
単三電池2本使用するが、新品の電池であれば
7~8時間の連続使用が可能。
また、電圧の低下はLEDでわかるので
交換時期もわかりやすい。
ドライバユニット自体にボリュームがついている。
つまみは少々小さくて操作しにくいが微調整が効くので
昨今のボリューム幅が荒いDAPには役に立つだろう。
ドライバユニットの音量を最大にしても
ホワイトノイズは一切入らないので
ヘッドホンアンプとして見ても造りは良好といえる。
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妄想
ポータブルSTAXはその後どうですか?ポータブルSTAXからインドアに戻ったようなSRS005
一時購入寸前で踏みとどまりましたが復活し買いにいけるようになったら復活記念にSTAXデビューしようかなとか思ってます
あれならもしイヤースピーカーだけ大型の買い足してもアンプは互換性ありますよね?
とりあえずその昔BOSEから出てたUS25みたいに手持ちのポータブルCDプレーヤーと組み合わせてミニコンポみたいに使ってみたらどうかなとか妄想してます。
一時購入寸前で踏みとどまりましたが復活し買いにいけるようになったら復活記念にSTAXデビューしようかなとか思ってます
あれならもしイヤースピーカーだけ大型の買い足してもアンプは互換性ありますよね?
とりあえずその昔BOSEから出てたUS25みたいに手持ちのポータブルCDプレーヤーと組み合わせてミニコンポみたいに使ってみたらどうかなとか妄想してます。
Re:妄想
木霊坊主さん
コメント、ありがとうございます!
001mk2は、眠ってしまってますね…(死。
コストパフォーマンスは悪くなかったんですが、
どうも音作りが今一歩感が否めないのです…。
新ポータブルSTAXプロジェクトは、
かれこれ2年近く「開発中」という噂なので、
もう少し(どれくらいかはわかりませんが…)
待ってみるのもいいでしょうね。
装着感、タッチノイズ、風切り音等々、
要改善点は多かったですが、
きっとSTAXもそれは把握しているはずですし、
昨今のポータブルブームに乗らないはずが無いので、
ひとまず、長い目で見て期待しておきましょう…
コメント、ありがとうございます!
001mk2は、眠ってしまってますね…(死。
コストパフォーマンスは悪くなかったんですが、
どうも音作りが今一歩感が否めないのです…。
新ポータブルSTAXプロジェクトは、
かれこれ2年近く「開発中」という噂なので、
もう少し(どれくらいかはわかりませんが…)
待ってみるのもいいでしょうね。
装着感、タッチノイズ、風切り音等々、
要改善点は多かったですが、
きっとSTAXもそれは把握しているはずですし、
昨今のポータブルブームに乗らないはずが無いので、
ひとまず、長い目で見て期待しておきましょう…
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2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。
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