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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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0724_esw9.jpg
(画像はATH-ESW9)

今週金曜日に発売になるATH-ESW10
私も予約しているので、事故がなければ
次回更新時にESW10の購入レポートをご報告できるだろう。

さて、現在ポータブル専用として使用しているESW9も
ESW10にリプレイスされることとなる。
昨年10月19日の発売以来、平日はほぼ毎日使用し、
使用時間は2000時間を超えるぐらいかと思われる。

ESW9自体は非常に完成度の高いヘッドホンであり、
ESW10のような限定販売ではないので
今後も売り続けるモデルとなるだろう。
ESW10発売直前ということで、今一度ESW9を振り返りたいと思う。


[[  安定したピラミッドバランスの音質 ]]

ATH-ESW9は、以前の比較レビューでも取り扱っている。
http://puredigital.blog.shinobi.jp/Entry/32/

その音は、実に上品で艶めかしいものであった。
具体的に述べれば、全体的にスピード感というものは劣るが、
土台のしっかりとした低音に、程よい厚みの中音域が独特。
高音の刺激は少々少ないものの、
それがあらゆるジャンルにおいて、落ち着いた演出を与える。

逆を言えば、刺激的なサウンド、
元気の良い明るいサウンドを求めるならば
下位機種であるATH-ES7のほうが良いと思う人もいるだろう。

このピラミッドバランスで奏でられるピアノの音は実に特筆すべきもの。
生演奏・シンセサイザーどちらに限らず、
ESW9で演奏されるピアノの音は、実に情緒に満ちている。
ピアノソロであれば、他のハイエンドヘッドホンよりも味の良さでは
一回り上回っている。


[[ 装着感の良さはポータブル随一 ]]

ES7では硬いヘッドバンドで側圧と頭頂圧がきついヘッドホンだったが、
ESW9ではその欠点が見事に改善されており、
特殊な機構を使わないヘッドホンにかかわらず非常に装着感が良い。

改善のポイントは、ヘッドバンドのクッションと
高級ラムスキンを用いたイヤパッドの採用であろう。
ES7のイヤパッドに比べると、ややべたつく感じも否めないが、
耳にしっかりと密着する装着感は、実に快感である。

ただし、上記で述べたようにべたつく感じが少々あるため、
夏場などの暑い季節には使用に堪える人も多かったのではないだろうか。
仮に我慢できたとしても、天然素材であるラムスキンが
油脂汚れで傷みやすいのもあるため、丁寧な扱いが必要であることを
一応補足しておく。

なお、これは私の実体験だが、
ラムスキンを水でぬらした布で軽くふくと、一時的にイヤパッドが固まってしまう。
使用していくうちに硬さはほぐれていくのだが、
天然皮革なので、むやみやたらに水洗いしないほうがいいのかもしれない。


[[  ポータブルヘッドホンの最高峰  ]]

ポータブルヘッドホンは、意外に選択肢が少ない。
それは「音質を考慮して」という話に限定されるのだが、
最近は音質でいえば遮音性が高く、ファッション性、取り回しのしやすさから
ポータブル系はほぼカナル型イヤホン(バランスドアーマチュア型)に
シフトしつつある。

オーバーヘッドのタイプでちゃんとした音質が出せるヘッドホンは
限られた機種しかない。
そのなかでも、ESW9はポータブルヘッドホンの形をしているとはいえ、
大型ヘッドホンにも劣らないしっかりとした音質設計がなされている。

所有するユーザの中には、ESW9をポータブルではなく
据え置きヘッドホンとして使用している人もいるようだ。
価格からいえば、ESW9も高級ヘッドホンの部類。
実はESW9が所有している中で
最も高価なヘッドホンという人もいるかもしれない。

高いヘッドホンだから外に持ち歩いて
傷つけたり壊れたりするのは嫌だから…というのは、
2000時間ポータブルで使用した私から言わせてもらえば、全くの杞憂。

1年間、野外で使用し、カバンの中や急激な温度差、雨風にさらされた
(といっても、それなりに丁寧に扱っていたのも事実だが…)
にもかかわらず、ヘッドホン自体は非常に頑丈で
目立った傷や汚れは一切ない。もちろん、故障もゼロだ。

逆に、ES7のほうがヘッドバンドや鏡面ハウジングに
よっぽど傷が目立つし汚れもつきやすかった。
ESW9は、まさにポータブルヘッドホンの稀に見る完成作品といえる。


ESW10がESW9より音質がいいかどうか、という議論が
発売後は活発になるだろうが、
私の予想では“ポータブル用途”前提では音質はそれほど変わらないだろう。
アップサンプリングという概念がなく、出力にも限界のあるポータブルなら
ESW9で十分、これ以上の音質は出ないと思っているからだ。
問題は、本場の据え置きアンプでどう変わるかだが…
個人的には、大した問題ではないと思っている。
ESW9でもっていた装着感の良さ、頑丈さが悪くなっていないことだけを祈りたい。


ポータブルヘッドホンを何にしようかと考えている人がいる場合、
ある程度予算があるのなら…否、
予算をある程度確保してでもESW9を私はお勧めする。
非常に良くできたヘッドホンであるといわざるを得ない。
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ESW11!
こんにちは。
(自分はポタアンは所持せず、アンプ兼用でE-MUの0404USBだけですが、ESW9とK701を愛用してるので、音の好みが近いのかな?と思って参考にさせて貰ってます。)

ESW11限定版とやらが発売されましたね、ESW好きとしてはとても気になります!
ESW9の暖かみを保ったまま、高音のクリアさが欲しい・・と思ってESW10の中古まで検討していたのですが、良いタイミングで発売してくれました。もし購入のご予定があるようでしたら、是非レビュー拝見したいです。
ぶいさく 2012/12/23(Sun)04:32:41 編集
Re:ESW11!
ぶいさくさん
コメント、ありがとうございます!

ESWシリーズは、基本的に外れがなかったですからね…。
ESW11は、残念ながら購入予定はないのですが、過去のESW9、ESW10の良さは
当然引き継いでいるものと思います。
毎度面白い木材を調達してくれるオーディオテクニカですが、
今回は鬼胡桃、ですか…。木材の知識はないのですが、
今回この素材が、どんな音質の影響をもたらしてくれるかが注目ですね。

個人的にはやっぱりアサダザクラが一番音響に合っていると感じています。
黒檀だと硬すぎてウッドハウジングらしさがイマイチだった気がしますし、
アフリカンパドックも、サクラに比べると
ちょっと違うかなぁと(どちらも決して悪くはないのですが…)。

せっかくの限定版なので、素材も国産にこだわってほしい気持ちはありますね。
アサダザクラを調達するのはもう厳しいという噂はあったので、仕方ないですが
是非ともアサダザクラで音質を追求したメーカーならではの
今後の新しい提案に、注目したいと思っています。
【2012/12/24 18:43】
無題
壮大なサイト。ここで役に立つ情報がたくさん。私も美味しいで共有する複数の友人ansにそれを送ります。そして確かに、あなたの汗のおかげ!
canon eos 600d kit 2011/11/13(Sun)10:23:37 編集
Re:無題
canon eos 600d kitさん
コメント、ありがとうございます!

過去の記事で持たせてもらっているようなサイトですが(苦笑、
誰かの役に立ってくれればと思い書いた記事なので、
ぜひとも参考にしていただければと思います!
【2011/12/26 19:35】
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2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。

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