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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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先週に引き続き、今回もESW10を記事にしたいと思う。
音質の初回レビューは前回記事のとおり。
もちろん、使い込むことでもう少し音が変わるのではないかという
個人的には淡い期待を込めている。

このヘッドホンについては、俗にいうドライバー部のエージングというより、
イヤパッドが肌になじむことで音質が変わっていくのではないかと思う。
そういった意味で、このヘッドホンの本来の評価が出てくるのは
まだまだ先のような気がする。

購入から1週間が経過したのだが、
長い目で見た音質ではなく、ポータブルヘッドホンとしての取り回しはどうか、
ということについて、いろいろ感想を述べようと思う。


[[  やはりハウジングの剛性の問題 ]]

すでに、所有者の中には
漆ハウジングが傷ついた人がいるようだ。
金属製の物質への接触(時計など)や
爪でも傷がついたという報告もあるという。

そもそも、漆は古くから家具や食器、
そして楽器にも使われていて、傷がつきにくいもののはずである。
しかし、ポータブル環境とは想像以上に苛烈な環境だ。
また、独特の光沢はかえって傷を目立たせる。

また、まだ漆が完全になじんでいないのも
傷つきやすい要因だと指摘できる。
長い年月をかけて漆は見た目にも深みが出てくるし
耐久性も高くなっていく。
発売間もない漆に、いきなり強い衝撃や
鋭利な物質に接触すれば、傷がつくのは致し方ないだろう。

ちなみに、漆は乾燥と紫外線に弱い。
このあたりも、ポータブルでの使用に若干気になるところだ。

私のほうでは、まだ傷自体は付いていないものの、
ちょっとした汚れはやはり目立ってしまう。
柔らかい布で拭けばすぐにきれいになるが、
このあたりはESW9のときのように手軽ではなさそうだ。

[[ 遮音性が低い? ]]

購入直後から気になったのは、
意外と外の情報がダイレクトに聞こえてくること。
DAPの音量はESW9より2つ目盛ほど増えたのだが、
電車車内では音が電車のモーター音や
車内放送でかき消されてしまっている。

これは前述したイヤパッドがまだなじんでいない、
肌に充分密着していないことが原因のような気もする。
それにしても開放型とまではいわないが
ずいぶん外の音がはっきり聞こえるので少々戸惑っている。


前回記事に続いて、どうも辛口な評価になってしまっているが、
ESW10が好きか嫌いかの二択なら、やはり好きな部類ではある。
しかし、悲しいかな、優れた先代機種があるおかげで
どうしても比較対象とされてしまうし、
下位機種で出来ていたことが上位機種でできないことは
やはり見る目は厳しくなってしまう。


ESW10をポータブルで使うなら、
外見の傷つきやすさを十分考慮し、ついてしまったら仕方がないくらいの
心づもりが必要だろう。私はそのあたりは開き直っている感じもある。
音質は、決して悪くないのも確か。

所有ユーザの方、および購入をお考えの方は
買いたての状態をなるべくキープしたいなら
他のヘッドホン以上にいろいろ気をもむ必要があることを
ちょっと念頭に置いてみてはいかがだろうか。
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コメント
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無題
評判いいですよね、ESW10。
高級すぎてとても手が出ないのですが、
それを外で使用されるという度胸に驚きです!

オーディオテクニカの底力を感じますよね。
これからもいい商品を出していってほしいものです。
レッツ URL 2008/10/26(Sun)21:36:10 編集
Re:無題
レッツさん
コメント、ありがとうございます!

ESW10、音は想像していたよりも良かったので安心しました。
ただ、ESW9の時のような手軽さはなく、
インドア用ヘッドホンで使う人が多そうですね。
据え置きと並べても、肩を並べられる良い音を持っています。

…壊れてしまっても、私の場合は
ESW9でも問題ないというのがあるのかも(苦笑。
まだ現時点では、好みでいえばESW9の音が好きです。

テクニカESシリーズの完成度の高さは、感服するばかりです。
50周年記念についつい期待してしまいます(ぇ。
【2008/10/28 22:21】
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