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「理想のヘッドホンとは何か」を模索する記事が第3回目になってしまったが、
正直、こんなに回を重ねて語るほどのことでもないのではあるのだが…
ネタ不足というより、温めているネタを整理する時間がなく。
もうしばらくお暇な方はお付き合いいただきたい。
今でも、各メーカー個性的なフラグシップモデルが存在しているが、
ハイエンドヘッドホンというのは基本的に供給多過である。
私のように高級なヘッドホンを志向するユーザは0ではないが
世の中で見れば圧倒的なマイノリティだ。
今後、どんなヘッドホンブームが訪れようとも、
10万円のヘッドホンが飛ぶように売れることはまずないだろう。
その現実を甘んじて、では、建前と理想、二律背反をどう妄想するかだ。
正直、こんなに回を重ねて語るほどのことでもないのではあるのだが…
ネタ不足というより、温めているネタを整理する時間がなく。
もうしばらくお暇な方はお付き合いいただきたい。
今でも、各メーカー個性的なフラグシップモデルが存在しているが、
ハイエンドヘッドホンというのは基本的に供給多過である。
私のように高級なヘッドホンを志向するユーザは0ではないが
世の中で見れば圧倒的なマイノリティだ。
今後、どんなヘッドホンブームが訪れようとも、
10万円のヘッドホンが飛ぶように売れることはまずないだろう。
その現実を甘んじて、では、建前と理想、二律背反をどう妄想するかだ。
[[ 限定商法は仕方がない ]]
audio-technicaは積極的な限定販売を行うことで
生産するヘッドホンを確実に売りさばいている。
これはマニアの中では賛否両論の商法ではあるが、
残念ながらハイエンドヘッドホンという市場を考えたら
これが最も理にかなった売り方だといわざるを得ない。
素材や部品にこだわることで、より良い音は目指せるが、
高級な材料ばかりを量産体制で整えるのは生産者にとって自爆行為だ。
ならば、最初から分母、つまり供給を固定してしまうことで
採算をとるのは、単純ながらもっとも安全な売り方である。
私自身は、限定商法に難癖をつけるわけではなく、
むしろ理になかった商法であり、仕方ないと割り切っている。
[[ 限定商法ではなく、受注生産という販売モデル ]]
私の所有する機材の中で、受注生産という販売形態を取っていた製品がある。
STAXの4070、headroomのbalanced home ampは
発注を受けてから生産ラインに乗せるというものだ。
高級スピーカーシステムのオーダーメイドのように、
高級ヘッドホンにも限定販売ではなく、受注生産という販売形態が
もっと流行っていい気がする。
店頭に並べて在庫を持つコストと、
都度オーダーを取って生産するコストのどちらが良いか…という議論になると思うが。
[[ 着せ替えヘッドホン? ]]
スピーカーと違い、ヘッドホンは自作することがほぼ不可能だ。
そもそも自作パーツなるものが存在しないし、
せいぜい音を変えるならヘッドホンアンプの自作や改造が関の山、
しかし、その効果はヘッドホンそのものの音が大幅に変わるわけではない
(その微妙な違いを楽しむユーザがいることは否定しないが)
しかし、ヘッドホンの素材が木、プラスチック、チタン、アルミ…
密閉であるか開放であるか、密閉でもわずかなドライバ位置で
音が大きく変わることはみなさんご存じのことと思う。
そこで思うのが、ハウジングを自由に組み替えられる
ヘッドホンがあったらどうか、とおもう。
それは、単にデザインの着せ替えではなく
(低価格帯ヘッドホンだと、流行りそうな気がしないでもないが)
音質の面でのハウジングの使い分けだ。
ハウジング交換は一つの例だが、
ヘッドホン本体そのものの使い分けが多くのヘッドホンユーザの使い道なら、
一つのヘッドホンで多くの役割を果たせるような工夫がなされた機種が現れても
よいのではないだろうか、という提言の一つだ。
結局話したいことが右往左往してしまい、
まさに「紆余曲折」な記事となってしまったが、
つまりは、金に糸目をつけないユーザはたくさんいるので
もっとヘッドホン業界、ピンポイントでいえば
高級価格帯のヘッドホンにはもっと冒険した商品を出してほしいという本音だ。
audio-technicaは積極的な限定販売を行うことで
生産するヘッドホンを確実に売りさばいている。
これはマニアの中では賛否両論の商法ではあるが、
残念ながらハイエンドヘッドホンという市場を考えたら
これが最も理にかなった売り方だといわざるを得ない。
素材や部品にこだわることで、より良い音は目指せるが、
高級な材料ばかりを量産体制で整えるのは生産者にとって自爆行為だ。
ならば、最初から分母、つまり供給を固定してしまうことで
採算をとるのは、単純ながらもっとも安全な売り方である。
私自身は、限定商法に難癖をつけるわけではなく、
むしろ理になかった商法であり、仕方ないと割り切っている。
[[ 限定商法ではなく、受注生産という販売モデル ]]
私の所有する機材の中で、受注生産という販売形態を取っていた製品がある。
STAXの4070、headroomのbalanced home ampは
発注を受けてから生産ラインに乗せるというものだ。
高級スピーカーシステムのオーダーメイドのように、
高級ヘッドホンにも限定販売ではなく、受注生産という販売形態が
もっと流行っていい気がする。
店頭に並べて在庫を持つコストと、
都度オーダーを取って生産するコストのどちらが良いか…という議論になると思うが。
[[ 着せ替えヘッドホン? ]]
スピーカーと違い、ヘッドホンは自作することがほぼ不可能だ。
そもそも自作パーツなるものが存在しないし、
せいぜい音を変えるならヘッドホンアンプの自作や改造が関の山、
しかし、その効果はヘッドホンそのものの音が大幅に変わるわけではない
(その微妙な違いを楽しむユーザがいることは否定しないが)
しかし、ヘッドホンの素材が木、プラスチック、チタン、アルミ…
密閉であるか開放であるか、密閉でもわずかなドライバ位置で
音が大きく変わることはみなさんご存じのことと思う。
そこで思うのが、ハウジングを自由に組み替えられる
ヘッドホンがあったらどうか、とおもう。
それは、単にデザインの着せ替えではなく
(低価格帯ヘッドホンだと、流行りそうな気がしないでもないが)
音質の面でのハウジングの使い分けだ。
ハウジング交換は一つの例だが、
ヘッドホン本体そのものの使い分けが多くのヘッドホンユーザの使い道なら、
一つのヘッドホンで多くの役割を果たせるような工夫がなされた機種が現れても
よいのではないだろうか、という提言の一つだ。
結局話したいことが右往左往してしまい、
まさに「紆余曲折」な記事となってしまったが、
つまりは、金に糸目をつけないユーザはたくさんいるので
もっとヘッドホン業界、ピンポイントでいえば
高級価格帯のヘッドホンにはもっと冒険した商品を出してほしいという本音だ。
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無題
テクニカの限定商法は1ロットあたりの生産量が不明なので何とも言えませんが、仮に限定数が1ロットの生産数とイコールだとすると今の市況ではそれ以上売れないし、売れても2ロット目以上が裁ききれるかと言うことに対するヘッジの感じがします。
また、ロングランをさせても商品に力がないと否応が無く売価が下がるのでそれを嫌っているためとも思われます。
そこで問題なのはモデルチェンジのための改良という本末転倒な事態で商品が立て続けに送り込まれるのではないかというユーザーの不信感があるのでしょう。
実際テクニカは90年代頃でしょうか電源タップでよくわからないモデルチェンジを続けていたことがありこのあたりの事情を知るものとすれば不信感があります。
好意的に解釈をすればDAPのブームとヘッドフォンのブームが連動しているのでDAPのモデルチェンジのサイクルにあわせているのかもしれません。
ただ、ハイファイ指向のユーザーからすればあまり関係ないことではありますが。
また、ロングランをさせても商品に力がないと否応が無く売価が下がるのでそれを嫌っているためとも思われます。
そこで問題なのはモデルチェンジのための改良という本末転倒な事態で商品が立て続けに送り込まれるのではないかというユーザーの不信感があるのでしょう。
実際テクニカは90年代頃でしょうか電源タップでよくわからないモデルチェンジを続けていたことがありこのあたりの事情を知るものとすれば不信感があります。
好意的に解釈をすればDAPのブームとヘッドフォンのブームが連動しているのでDAPのモデルチェンジのサイクルにあわせているのかもしれません。
ただ、ハイファイ指向のユーザーからすればあまり関係ないことではありますが。
Re:無題
コメント、ありがとうございます!
確かに、市場の動きをみると、
トップセラーであるA900などの特異な例を除けば
1000台、1500台というのは需要と供給が
丁度よいくらいかもしれません。
ヘッドホンユーザは、1,2台で完結する人、
数台~数十台で使い分ける人、
使わずにただコレクションとして集めている人とが存在しますが、
所謂コレクターとなっている人にとっては
フラグシップがコロコロ変わることや
安易に売りさばくためだけの限定商法に辟易しているのかもしれませんね。
確かに、市場の動きをみると、
トップセラーであるA900などの特異な例を除けば
1000台、1500台というのは需要と供給が
丁度よいくらいかもしれません。
ヘッドホンユーザは、1,2台で完結する人、
数台~数十台で使い分ける人、
使わずにただコレクションとして集めている人とが存在しますが、
所謂コレクターとなっている人にとっては
フラグシップがコロコロ変わることや
安易に売りさばくためだけの限定商法に辟易しているのかもしれませんね。
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2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。
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