忍者ブログ
ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先日、フジヤエービック様に依頼した
edition9のバランスリケーブルが完了した。
リケーブル依頼の詳細は
フジヤエービックデジタルスタイルショップホームページをご参照。

依頼から納品まで約1週間と非常に短期間での仕上がりだった。

080330_1.jpg

こちらは、今回のリケーブルに際し、サービスして頂いた
PROシリーズ付属のソフトケース。
バランスリケーブル後はedition9専用ハードケースに入れることは出来ないため
非常にありがたいアイテム。つくりは非常にしっかりしている。

080330_2.jpg

AUDICTIVE社(ドイツ)製ケーブル+NEUTRIK(リヒテンシュタイン)製コネクターの
高級パーツにより仕上がった、バランスケーブルのedition9。
ドライバ部への接続も非常にしっかりしていて、
かつ、あの傷つきやすいハウジングにも全く加工による傷が無い。

080330_3.jpg

ただし、今、私はバランス接続のできるヘッドホンアンプはないので
こちらは通常サービスで付属されるXLR(メス)×2⇔ステレオPhone型の
変換ケーブルをこれまでのヘッドホンアンプに装着するのが “正攻法” となる。

この状態での音に関して言えば、それほど変化はないが
強いて言えば高音が少々控えめに、中音が少々前面に、と言った印象。
ド派手な低音は相変わらずではあるものの、
この音バランスならリケーブル前よりはフラットといえる。

気になったのはタッチノイズ(コードに触れたときの物理的な雑音)が
非常に強くなったこと。まるで糸電話のように音が伝播する。
ケーブル自体は2m程あるが、ケーブルをゴリゴリ擦ると
かなり末端まででも音が聞こえるほど。
使用時はなるべく服や物にケーブルが触れないよう工夫する必要がある。


さて、ここまでは正攻法だったが、
以前述べたとおり、オーディオインターフェースである828mkIIはバランス対応である。
080330_5.jpg

本体のサイズ上、XLRではなくTRSフォーン型ではあるが、
変換プラグさえ用意できれば、アンプを通さないバランス出力が可能だ。

080330_4.jpg

秋葉原で購入した、XLR(メス)⇔TRSフォーン型変換プラグ。@1100円。
こちらを828mkIIに接続し、edition9を直接繋ぐ形になる。
なお、このようなケーブルは楽器店にも売っていることがあるが、
フォーン側がTRフォーン(いわゆるモノラル)のものがほとんど
(通常はギターやマイク接続に使用するため…と思われる)。
その場合はアンバランス出力になるため、もし真似する方がいる場合は注意。


さて、問題はアンプ出力フォーン型の音と、アンプなしXLR型の音、
どちらが優れているか、なのだが…


結論。 アンプ出力フォーン型 << アンプなしXLR型


残念ながら、これは圧倒的としかいいようがない。
同じedition9とは思えない、強烈なサウンドを聴くことが出来た。
音の力強さ、張り、繊細さまでも、まさに理想形の音。
それが脆弱な電源を使用している828mkIIですら、ここまで出せる。
これで十分な電源を供給できるアンプを使用した日には…?

ここにきて、バランス出力の恐ろしさを身をもって体験できた。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
・・・なるほど。
音質重視で検討するのもありですね!

ご丁寧な解説ありがとうございました。
NONAME 2008/03/31(Mon)16:46:05 編集
リケーブル後のシールド素材
はじめまして。
リケーブル後は、かなり硬質なケーブルに変わります。電源ケーブルとかに使用されている、ナイロンを編み上げたジャケットを想像してもらえればよいかと。

癖が付くことはないものの、硬くて重たく、正直なところ取り回しは悪くなっていると思っていいです。でも、それがどうでもよくなるくらい、音自体は良くなります。
管理人 URL 2008/03/30(Sun)21:38:12 編集
無題
はじめまして。
リケーブルについて質問させてください。
リケーブル前・後ではケーブルの取り回しの印象は変わりますか?
NONAME 2008/03/30(Sun)16:59:55 編集
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
簡易版機種別ショートカット
※各機種の関連記事にリンクします。
[STAX]
4070
[DENON]
AH-D7000(balanced)
[audio-technica]
ATH-W5000(balanced)
[audio-technica]
ATH-ESW10JPN
[ULTRASONE]
edition9(balanced)
[GRADO]
GS1000(balanced)
[GRADO]
PS1000(balanced)
[SENNHEISER]
HD800(balanced)
[Victor]
HP-DX1000
[AKG]
K701(balanced)
[SONY]
MDR-SA5000
[STAX]
SR-007A
 
[audio-technica]
ATH-ESW9
[STAX]
SR-001MK2
[SONY MUSIC]
MDR-CD900ST
[STAX]
SR-404
[PHILIPS]
SBC-HP1000
 
[HeadRoom]
Balanced Home Amp
[STAX]
SRM-007tA
[HeadRoom]
Portable Micro Amp
 
[Mark Of The Unicorn]
828mkII FireWire
[PS Audio]
Power Plant Premier
 
[岩井喬(書籍)]
新・萌えるヘッドホン読本(リンク集)
ブログ内検索
プロフィール
管理人:
誕生日(年齢):
1983/06/19(40歳)
近況メモ:
2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。

↓blog管理人直通メール↓
headphone.at.digi@gmail.com

※本blogはリンクフリーですが
 事後でも連絡があると嬉しいです。
 記事・画像の無断転用は遠慮下さい。
 意見質問等はコメントorメールを。

カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]