忍者ブログ
ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さて、前回の記事でご紹介したとおり、
バランス型の音というのはこれまでの前提を覆すほど
強烈なサウンドを持っている。
単純に言えば、ヘッドホンの出力が2倍になるために
音の圧力、情報量が圧倒的に増えるのだ。

今回は、STAXシステムのバランス接続化について。

STAXのイヤースピーカー自体は、独自仕様のコネクターであり
こちらの改造やリケーブルは不可能。
しかし、ドライバーユニットである
SRM-006tA、SRM-727A、SRM-007tAの現行三機種については
XLRのバランス入力が可能となっている。

080402_1.jpg

何度も申し上げている通り、
私が使用しているオーディオインターフェース828mkIIは
バランス出力が出来るものの、XLRキャノン型ではなく
TRSフォーン型のため、通常のXLRケーブルは使えない。

上記画像は、ZAOLLA(ザオラ)という、アメリカはカルフォリニアの
オーディオメーカーによる純銀製ケーブル。XLR⇔TRSフォーン型のバランスケーブルだ。
プロユースの機材で、2本で10000円也。

080402_2.jpg

これまでは、上記画像の通り、
RCAケーブル(こちらはSRM-007tA付属のRCAケーブル)に
フォーン変換を装填していた。
RCAはアンバランス接続のケーブルのため、
仮にTRSフォーンをプラグに使用してもバランス出力にはならない。

080402_3.jpg
さて、ここでフォーン型のおさらい。
上記画像の場合、上がTSフォーン型でこちらはアンバランス。
下がTRSフォーン型でバランス出力となる。

見分け方は接続部に絶縁リングと呼ばれる黒い線が2本あるかどうか。
延長ケーブル等で、上を「モノラル」下が「ステレオ」になることを
知っている人も多いのではないだろうか。
TSフォーンなら信号は1系統のみ。
TRSならアンバランスなら左右チャンネル、
バランスなら正相(HOT)と逆相(COLD)が信号として送出される。

080402_4.jpg

この2本のケーブルを、828mkIIのアウトプット部(フォーン)と
STAXのインプット部(XLR)に接続する。STAX側はXLRメスとなる。
SRM-007tAでは「INPUT3」にアサインされるので、
電源を入れたらINPUTを変更することを忘れずに。
(SRM-007tAは、電源を入れたときは必ず「INPUT1」になる)

さて、肝心の音は、というと…これもまた、劇的に変化した。
SR-007tAで試した感想だが、まず単純に音が大きくなった。
普段は目盛りでいうと3.5~4の位置で聴くのだが
これだと「ちょっと大きいな」と思うくらいで、3に下げた。

音自体は、圧力を感じる音がでてきた。
静電型では空気の圧力のようなものはあまり感じず、
「繊細な振動」という印象だったのだが、ズシンと感じる空気の塊を
静電型でもでてくるようになった。
つまり、低音が今まで以上に鳴っているということだ。

RCAの時も全く悪くないのだが、
XLRと比較すると、薄いベールのようなものを取り除いた感触。
さらに音の像がはっきり聴こえるようになった。
正直、ここまで明瞭に聴こえると
もはや“原音”忠実から離れているような気もするが…

もともと圧倒的な音の良さがあったため、
さらに欠点が削がれた完璧な音が出てくるようになってしまった。
このシステムで、たかだか30万程度。それでこの音を出せるとは。
どこまでコストパフォーマンスがいいのだろう。
STAXは本当にいい意味で、困った機種だ。

STAXに関しては、828mkII導入時点でバランス化が出来たわけだが、
今ここでバランス知識を得ていて本当によかったと思う。
バランスedition9という選択がなければ
ダイナミック型は完全に用済み、STAXこそ至高、と思ったに違いない。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
簡易版機種別ショートカット
※各機種の関連記事にリンクします。
[STAX]
4070
[DENON]
AH-D7000(balanced)
[audio-technica]
ATH-W5000(balanced)
[audio-technica]
ATH-ESW10JPN
[ULTRASONE]
edition9(balanced)
[GRADO]
GS1000(balanced)
[GRADO]
PS1000(balanced)
[SENNHEISER]
HD800(balanced)
[Victor]
HP-DX1000
[AKG]
K701(balanced)
[SONY]
MDR-SA5000
[STAX]
SR-007A
 
[audio-technica]
ATH-ESW9
[STAX]
SR-001MK2
[SONY MUSIC]
MDR-CD900ST
[STAX]
SR-404
[PHILIPS]
SBC-HP1000
 
[HeadRoom]
Balanced Home Amp
[STAX]
SRM-007tA
[HeadRoom]
Portable Micro Amp
 
[Mark Of The Unicorn]
828mkII FireWire
[PS Audio]
Power Plant Premier
 
[岩井喬(書籍)]
新・萌えるヘッドホン読本(リンク集)
ブログ内検索
プロフィール
管理人:
誕生日(年齢):
1983/06/19(41歳)
近況メモ:
2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。

↓blog管理人直通メール↓
headphone.at.digi@gmail.com

※本blogはリンクフリーですが
 事後でも連絡があると嬉しいです。
 記事・画像の無断転用は遠慮下さい。
 意見質問等はコメントorメールを。

カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]