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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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6月5日に刊行された、
音のプロが選んだジャンル別厳選ヘッドホン」(世界文化社 刊行)。
最近増えてきたおなじみヘッドホンカタログ系統の本だ。

しかし、この本、なかなか読んでみると面白い。
最近の流行をしっかりとらえつつも、
ハイエンド機種やヘッドホン独自の特色を
媚びず素直な文体で語られているのが非常に好感的だった。

ヘッドホン初心者はもちろんだが、
意外にもヘッドホンマニアが興味を持てる記事がたくさんあるので
ヘッドホンの基礎知識や最新動向を知る上でも
興味のある方は是非書店で手にとって読んでもらいたいところだ。



この本は、大きく分けて2つのパートから成り立っている。
前半は、音のプロ、つまりアーティストやエンジニアなど
音に携わるその道のプロがお勧めのヘッドホンを選定している。

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この音のプロへのインタビュー記事が、非常に興味深い。
音のプロは、松任谷正隆、平原綾香、常田真太郎といった
邦楽の著名アーティストはもちろん、
金聖響、村治佳織、清塚信也といったクラシック出身者、
さらにはDJ KAORI、BROWN SUGERといった
クラブ・DJ出身者など多種多様な音楽畑からコメントを載せている。

コメントの内容についても、この手のカタログでありがちな
メーカーの宣伝文句を受け流したような記事ではなく、
それぞれの音楽スタンスがあって、
歪むことなくヘッドホンの流れにつながっている。
なので、中には正反対のことを述べている記事があったりするのだが、
それはそれで音楽、そしてヘッドホンの在り方が
多種多様であることをリアルに物語った結果ではないだろうか。

音楽経験者はもちろんだが、あえてこの記事は
リスニングに傾倒してしまっているヘッドホンユーザや
オーディオマニアに熟読してほしい内容。
音の価値観について、新鮮な情報を提供してくれる。
この本に載っていることが絶対的だ、とはいわないが、
視点を切り替えて、自分の音づくりの一助になることは間違いないだろう。


090614c.jpg

音のプロのインタビュー記事の後に、
このように実際に試聴したヘッドホンの機種とその感想が述べられている。
どのインタビューも、オーバーヘッド型とインイヤ型両方が取り上げられている。
インイヤ型はこれからの季節使用するユーザも増えると思うので、
時流に乗った、気の利いた機種選定になっているといえる。


090614d.jpg

後半は、ヘッドホンカタログとなっており、全115機種が掲載されている。
音のプロが選定したヘッドホンについても、
このカタログのページ数とリンクしているので、
音のプロが紹介したヘッドホンを詳しく知りたいと思っても
簡単に検索できるようになっている。

ヘッドホンの評価項目は
「音」「デザイン」「装着感」「ファッション性」「音漏れ」「携帯性」
といった、ヘッドホンの基礎的な評価項目と
音楽のジャンルの得手不得手を評価した
「ROCK」「POPS」「JAZZ」「CLASSIC」「HIPHOP」「R&B」
がそれぞれ評価項目として挙がっている。

評価項目は絶対評価なので、受け止め方はそれぞれ違うと思うが、
私が見るに、それほど的外れなことは書かれていないように思った。
また、紹介欄には、素直に欠点や苦手なことも明記している場合があり、
このあたりがこれまでのヘッドホンカタログと違って良心的。

掲載機種は、比較的最近発売された機種を中心に、
価格帯は平均1万~2万円が中心となっている。
また、インイヤ型のモデルが非常に豊富で、
オーバーヘッドとインイヤがほぼ半々の割合だ。
インイヤ、とくにバランスドアーマチュア型の高性能イヤホンは
昨今非常に人気が出ているので、単なる独断と趣味ではなく、
時代の流れを読んでいる生の記事であると思わせてくれる。


その他、発売間近となったゼンハイザーHD800の制作工程特集や、
AKG本社の取材記事、ipodと超高級オーディオ対決など
なかなか興味深い記事が多く、読み応えがあった。

ヘッドホンマニアの方ならば、ぜひとも手元に置いて熟読し、
インターネットや店頭だけでは手に入らない整頓された情報を
知識として仕入れてみてはいかがだろうか?
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PCオーディオ
PCオーディオfan という本が、オーディオベーシックの別冊という形で発売されてました。

内容は、ネットで調べれば手に入る情報がほとんどでした。
しかし、PCオーディオに関することは、ネットで調べる以外に情報を得るのが難しいので、こう言った本はありがたいですよね。

この本を読み終わって、PCオーディオ専門の雑誌が出てくるのも、そう遠いことではないのかなあと、思いました。
plto 2009/06/20(Sat)17:53:25 編集
Re:PCオーディオ
pltoさん
コメント、ありがとうございます!

「PCオーディオfan」、なかなか興味深いですね。
近所の書店にはまだ入荷されていませんでした。
(北海道なので発売が遅れるのですが…そもそも入荷しないのか…)
デジタルオーディオの体系的な本といえば、私も愛読している
「原点回帰オーディオセッティング再入門(佐藤浩義・著/技術論評社)」が詳しいですが、
最新のPCオーディオがどう書き下ろされているか、
ちょっと気になりますね。

書店で見つけたら、ぜひ読んでみようと思います。
(入荷しなかったら、Amazonででも…)
【2009/06/21 14:47】
立ち読み
休みで出掛ける用事があり電車待ち中に携帯いじってたらこの記事が目に止まり途中大型書店に寄れたんでざっと見て来ました
またBose on-earやaround-earが気になり出しました

staxのポータブルも…

価格帯も同じ位…

ますます悩ましいです


坊SE 2009/06/16(Tue)17:49:24 編集
Re:立ち読み
坊SEさん
コメント、ありがとうございます!

ヘッドホンカタログとしては切り口が新しく、
読んでいて面白い記事が多かったかと思います。
BOSEには、ポータブルではない本気のヘッドホンを
一度作ってほしいと思っているところです。

STAXの001MK2は、開放型なので
移動中、特に電車内では使えませんが、
自然な音抜けと中音域の豊かさが魅力的です。
ただ、001MK2は以前からリニューアルの噂があるので、
もうちょっと様子を見たほうがいいかもしれませんね。
【2009/06/21 14:42】
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2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。

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