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ハイエンドヘッドホンと、デジタルオーディオの可能性を追求し続ける「だおさん」の紆余曲折blog。週1回(日曜日)or不定期更新。
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ヘッドホン祭2014春、その3。
好き勝手に独断と偏見の雑記を記します。

2年前とかなり変わっていることといえば、
やっぱり客層は圧倒的にイヤフォンが多いですね。
イヤフォンブースが終日活況だったように思います。

私はちなみに、この日は
ファイナルオーディオデザインのPANDORA HOPE VIを装着していましたが
ヘッドホン装備の人もほとんどいなくなりました。
イヤフォン、とくにカスタムイヤフォンが目につきましたね。
これも時代の流れなのでしょう。

とはいえ、もちろん昔ながらのヘッドホンマンも結構いて、
edition9ユーザも何名か目撃しましたよ。

 

ここまで来たからには、聴かずにはいられない、
ULTRASONE edition5。

時間が早かったためか、待ち時間なく、待ち人もいなかったので
じっくりと試聴させてもらいました。手持ちのedition8LTDと比較しながら。

……ただ、はっきりと言ってしまうと、
「これに50万円出すのはちょっとな……」という感じでした。
もちろん、見た目に反して物凄く軽く、装着感もよく、
音も決して悪くはないんですが……。
鳴らしが完了していないのか、ドライバが固すぎるのか、あるいはアンプなのか。
引き締まっているけれど、ガツンと来ない、そんな印象でした。
ガツン具合なら同じ環境だとedition8LTDのほうが強いです。
もしかして、edtion10以降のソフトな音作りが
今のeditionのコンセプトなのかな……と思うと
ちょっと寂しい気持ちがありました。
edition9のような、暴れヘッドホンだった時代に生きていただけに。



今の私のお気に入りとなって、昨日もこれを着けて歩いていたのですが、
ファイナルオーディオデザインのPANDORA HOPE。
本体かなり重たいんですけど、今までのヘッドホンにない非常に抜けのいい響きで
かなり癖になってしまっています。

展示されていたのは、VI(右)や新発売のIV以外に、
今後出るらしい、VIII(中央)とX(左)、とのことです。
Xは動くかどうかわからなかったのですが、VIIIは聴くことができました。
VIIIについては、音作り自体はVIとほぼ同じで、
じっくり比べないと違いは分からないかな…レベルでした。
もちろん、まだ試作中とのことで、今後グレードアップする可能性はありですね。



祭限定販売となっていた、Astell&Kern AK240の金色エディション。
昨日時点ではまだ限定20台は売り切れてませんでしたが、
さすがにもう売り切ってるでしょうね。

Astell&Kernも、すっかりハイエンド機種になってしまって、
AK100のことは忘れ去られた感じでした。
やっぱりAK100では圧倒的に弱いと感じられた
全体的な音の圧力、ダイナミックさが、ここまでくると
申し分なし、ポータブルアンプも一切不要と感じさせる
相当なパワーがありましたね。
かつて双璧を成していたHDP-R10とも違い、
聴いていて、高揚するような楽しさもしっかり感じられる音作りでした。
タッチ液晶のレスポンスもAK100より抜群にいい気が。

ただ、やっぱりポータブルに30万は、庶民には無理ですよ……。


イヤフォン系はほとんど回らなかった、というか、
せめて聴きたかったWestone W50やShure SE112が
物凄い人だかりだったので、試聴は諦めました……
それだけ、イヤフォンが注目されて
市場も盛り上がっているという証拠なのでしょう。


ちなみに、散財については、
この日は特に何も買わず帰ってきてしまいました。
随分くたびれていたedition8のイヤパッドくらいは
買おうかと思っていたのですが、残念ながら在庫なしとのことで。

ただ、正直、悩んでいる某機種があって、
今日一杯悩む可能性はあります。今日踏ん切りつかなかったら多分買いません。
新製品ではなく、だいぶ前からくすぶっていた物欲に
ほんのちょっとだけ火がついて、今まさに葛藤中です……。


今日、5/11も祭りは中野サンプラザで開催中です。
次回も決まっているようで、10/25~10/26、
また中野サンプラザのようですよ。
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ヘッドホン祭2014春の雑記その2。
10日14:30からは、beyerdynamicの新製品発表会。

結論から言うと、beyerdynamicの新製品発表自体は
それほど大きなサプライズはなかったのですが、
プレゼンテーターの方のプレゼンが大変面白かったので
個人的にはそれが見れただけで結構満足してます(笑。



発表会にはbeyerdynamicのアジア地域を統括しているという
偉い人、Michael Kinzel氏も登場しました。
イケメンですが、その後の発表でもところどころお茶目な面も……。

発表会の冒頭では、beyerdynamicの会社紹介ムービーを
紹介してくださいました。渾身の出来ですね。
実際のムービーは下記サイトで見られます。
(リンク先は英語字幕ですが、会場では日本語字幕版が流れました)
http://north-america.beyerdynamic.com/company.html


今回beyerdynamicから発表されたのは
①T90Jubilee(T90の記念モデル)
②T51iPremiumHeadphones(T51のiOS対応モデル)
③CustomStudio(CustomOneProの次期モデル)

完全新作、というサプライズは無しでした。



実際にKinzel氏がパッケージを開封し、内容物を紹介するというコーナーも。
そして、進行役の方が、後半このくだりを忘れて若干カオスになったりしたのも
それはそれで面白かったです。

おそらく、この発表会で比較的サプライズだったのは、
ちょうど昨年発表されていた「Custom One Tesla」が
事実上の白紙撤回になったというお詫び発表ではないでしょうか……。


私自身は、モノの良さは存じ上げていたものの、
実は一度もbeyerdynamic製品は手にしたことがなかったんですよね。
T1はかなり気になっていましたが
(ちなみにT1は日本が一番売れたそうです……)

製品とか物欲はともかく、beyerdynamicという会社が興味深いな、と
強く印象付けられた発表会だったように思います。


昨日から開催し、本日も開催されている、
ヘッドホン祭2014春ですが、実はこっそりと参加してきました。
ヘッドホン祭の参加は2012年春以来2年ぶり、
2008年の参加含めて3回目で、場所は再び中野サンプラザに戻ってきました。

しかし、今や時代はtwitterやfacebookなど、
公式発表も含めて、正確で豊富な速報が溢れているので
完全に私の趣味の範疇で回ってきたところの一部分や私見など、
ダラダラと書きます。


私が前行ったヘッドホン祭は青山でしたが、
今回は(今回以前から?)かつての開催場所だった中野サンプラザです。
前々回の中野駅周辺は、再開発中でしたが、さすがに再開発も終わって
駅前は非常にきれいかつ広々としていましたね。
天気にも恵まれて良かったです。

なお、この日は同じく中野サンプラザで某アイドルの公演があったらしく、
そのメンバーとおぼしき人がヘッドホン祭りの行列に手を振っていましたが
(私も含め)あまり反応していなかったのがちょっと可哀想でした。


10日のイベントの一つは、新製品発表会です。
開場11時で、FOSTEXの発表会が11時30分で、かなりギリギリでしたが
立ち見で何とか入れました。



FOSTEXの新製品は、平面駆動型のTH500RP。
平面駆動自体はAudez'eのLCDシリーズなどで現在は有名ですね。
もともとFOSTEXは、コンシューマのヘッドホンが普及する以前から
業務用の分野で平面駆動のモニタを実用していて、
現在の最新の技術を投入し再構築した平面駆動を搭載しているとのこと。

 

いまやヘッドホン関連のメディアで、大抵は名を連ねられている
野村ケンジさん(写真・右)と開発担当者の方のトークセッション。
これはちょっと新しいですね。
聴こえた音を言葉にするというのはなかなか難しいものですから、
その道のプロの人が言葉で伝えて、
そう聴こえたのはこれこれこういう技術で……という辻褄が合う
トークセッションになると、面白いですからね。

ちなみに、質問コーナーでは同じく有名なあの佐々木さん無双でした。
(話を振ったのはFOSTEXさんのほうでしたけど)



新製品発表後は、ブースで試聴することができました。
時間が早かったのもあったのか、待ち時間なしで試聴できました。

持った感じは、非常に軽量です。アジャスタも軽いながら
段階式なのでしっくりと装着感もしっくりきます。

音源は自分の持っていたものではなかったのと、
ピアノソロだったので、あまり多角的には聴けなかったのですが、
音的にはSTAXのような感じに近い気がします。
トークセッションでも「フラット」「癖がない」というのが
キーワードになっていましたが、小奇麗で軽い印象がありましたね。
これが低音バリバリのロックを聴くと
もっと性格がわかりやすかったんですが…。

アンプでもかなり性格が変わるらしいので、
複数アンプを使い分けるような人にも良いリファレンスモデルになりそうです。

2014年8月上旬発売、予想価格は7万4千円程度。
基本的にはヘッドホンアンプがある前提での機種となりそうなので
上級者向けのハイエンドヘッドホンですね。


(続く…)


またしても、御無沙汰ぶりです。
ついに年2回しか更新していないblogになってしまいましたが、
散財した時には、気分よく更新しますので
いつ来るかわからないその日を楽しみにして頂ければと思います。

さて、年1回のお楽しみとなっている
ヘッドフォンの最新カタログ本となる
ヘッドフォンブック2014(音楽出版社)」が発売されました。
そして、今回もほんの少しだけ参加していますので
書店で見かけた際はぜひ手に取っていただきたく。


今回も、ハイレゾ音源を収録したDVDが付録に。
収録されているのは
「ウィッチ☆アクティビティ / KMM団」
「Saturday Night Witches / KMM団」
「優しさの理由 / ChouCho」
「カワルミライ / ChouCho」
CDバージョンと96kHz/24bitのハイレゾ音源がそれぞれ収録。

2013年は、各社からようやくハイレゾDAPが出そろったので、
これらのファイルを再生できる機種をお持ちの方も多いことでしょう。
まだまだハイレゾ配信も数が少ないので
ベンチマーク的にライブラリに入れて、是非とも聞き比べてください。


付録2は、今回もアニソンヘッドフォン……
と思いきや、表紙だけアニメっぽくて
中身は真面目な「カスタムイヤフォン」本です。


カスタムイヤフォンも以前に比べればだいぶメジャーながら
これといったまとまった情報が少なかったので
検討中の方はメーカー選定含め、良い資料になると思います。


さらには、今回は
同じく発売中のCD Journal 2014年3月号(音楽出版社)、
「特選ヘッドフォンガイド」にて
ファイナルオーディオの「PANDORA HOPE VI」のレビューを書いています。

ハイブリッドヘッドホンという異色のモデルですが、
なかなかに面白い音を鳴らしてくれる楽しい機種です。
これまでの高性能ヘッドホンとは一線を画する音の持ち主で、
コレクションしている人にも新しい表現の選択肢になると思います。
詳しいところは誌面にびっしり書いていますので、
ぜひ、そちらをご参照……。

書いていないことをここで唯一言うとすれば、かなり重たいですね…(480g)。
かつて私が持っていた4070に匹敵する首トレーニングヘッドホンです。

また、化粧箱が非常にユニークな形をしています。
保存用にするにはちょっと大きすぎますが、
開封時のワクワク感が非常にいいですね。


久しぶりの更新は、このような感じの簡単CMで。
では、また次の散財狙って潜ります…………。


今夏は非常に暑いのはともかくとして、
折角イヤホンであるULTRASONE iqを購入したので、
この夏はiq + AK100という組み合わせで移動時間を費やしていました。

iqには、付属でMサイズ・Lサイズのcomplyイヤーピースがついており、
こちらのLサイズを使用していましたが、
酷暑の中での使用+衝撃の強い鞄への収納とあり、
使用して2か月程度でcomplyがひび割れるなどのダメージが。
同じく付属のMサイズに改めたものの、自分にはサイズが小さいと感じたので
市販されている「comply tx-100(Lサイズ・3ピース)」を購入することに。

ULTRASONE iqは、complyだと「t-100」シリーズに分類されます。
「t-100」はSHURE、Klipschが主に採用している形です。
complyの適合するイヤーチップは、公式サイト
http://www.complyfoam.com/」のサイト上部「Comply Tip Finder」から
メーカー・機種から簡単に検索できます。

シリーズの中にもいくつかグレードがあり、
「t」シリーズや「s」シリーズはシンプルな作りのリーズナブルモデル、
「tx」シリーズは「t」シリーズに耳垢ガードがついており、
「txs」シリーズはプロ仕様の形状となっている特別モデルです。

うち、txsはまだ日本では正規代理店で扱ってい無いようで
入手は難しいようです。
たまにtxsシリーズを販売している通販がありますが、
tsxシリーズでも、価格は$22程度なので、
ぼったくり価格には注意しましょう。




イヤーチップですが、画面左(Rチャンネル)が2か月使い古した物、
画面右(Lチャンネル)が新品のイヤーチップです。
画像ではほとんど違いが見えないように見えますが、
これを装着すると結構な音質差と装着感の差がわかります。

くたびれたcomplyは低音が逃げ、高音が無駄に刺さる音になります。
また、装着感も甘くなり、角度がずれやすくなります。

complyが本来の性能を出せているかどうかは、
・complyに圧力をかけて、形がしばらく戻らない(すぐ戻るならくたびれている)
・wax特有の粘着がある(サラサラしていたらくたびれている)
・イヤーチップに亀裂がない(当然フォームが割れていたら音が逃げる)

この上記3点のうち、1つでも当てはまったら、
イヤーチップを交換したほうがいいです。


驚いたのは、そのイヤーチップを交換した直後のiqの音。
ほぼ3か月毎日稼働の状況下で相当鍛えられたのか、
低音量が半端なく出ていて、やや過敏だった高音が自然できれいな音に。
中音域の情報量の無さは相変わらずですが、
それでも購入直後の絶望的な状態よりは幾分マシです。

complyはクタクタになるまで使い切った後で
年に2,3回、こういう感動があると幸せになれるのかな、と思ったりしました。

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2016/11/25 - あっという間に時が流れ、このblogも開設から10年目。2016年はその締めくくりをしたく思っています。2000年代後半にハイエンドの虜になった、一人のマニアの軌跡です。

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